「カフェの粗利を上げたいけど、どうすればいいの?」

カフェを経営していると、この悩みにぶつかります。

開業前の私は、「粗利を上げるのは店長の仕事」だと思っていました。

でも、11年間カフェを経営してきて分かったことがあります。

粗利を上げるのは、店長だけじゃなく、スタッフ全員の仕事。

この記事では、11年間カフェを経営してきた私が、粗利をチーム全体で上げる方法を、実体験をもとに解説します。


粗利(あらり)とは?売上と利益の違い

まず、「粗利」が何か、分からない人のために説明します。

粗利の計算式

粗利 = 売上 − 原価

例:

  • 売上:1,000円のランチ
  • 原価:300円(食材費)
  • 粗利:700円

粗利率:

粗利率 = 粗利 ÷ 売上 × 100

例:

  • 粗利:700円
  • 売上:1,000円
  • 粗利率:70%

売上と利益の違い

売上:

  • お客様からもらった金額
  • 例:月100万円

粗利:

  • 売上 − 原価
  • 例:月100万円 − 35万円 = 65万円

営業利益:

  • 粗利 − 経費(人件費、家賃など)
  • 例:65万円 − 58万円 = 7万円

つまり、売上100万円でも、手元に残るのは7万円。

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なぜ粗利はチーム戦なのか

粗利を上げるのは、店長だけの仕事じゃない。

なぜなら:

理由1:原価は毎日の調理で決まる

原価を決めるのは:

  • 食材の計量(多すぎると原価アップ)
  • 食材のロス(廃棄が多いと原価アップ)
  • 仕込みの量(作りすぎると廃棄が増える)

これらは、全てスタッフが関わる。


理由2:1人だけ気をつけても意味がない

例: 店長が「食材のロスを減らそう」と頑張っても、アルバイトが食材を捨ててたら意味がない。

チーム全員が意識しないと、粗利は上がらない。


理由3:スタッフが粗利を理解すると、モチベーションが上がる

スタッフが「自分の仕事が利益に直結してる」と分かると:

  • 計量を丁寧にする
  • ロスを減らす努力をする
  • 接客レベルが上がる(リピーター率アップ)

結果、粗利が上がる。


粗利を上げる2つの実践方法

私のカフェで実践している、粗利を上げる方法を2つ紹介します。

方法1:調理時の計量を徹底する

粗利を上げる一番の方法は、調理時の計量を徹底すること。

なぜなら:

  • 計量がずれると、原価がブレる
  • 少しのズレが積み重なると、粗利が大幅に下がる

計量の重要性(具体例)

例:パスタランチ

レシピ:

  • パスタ:80g
  • オリーブオイル:10ml
  • トマトソース:50g

もし計量せずに「目分量」でやると:

  • パスタ:100g(+20g)
  • オリーブオイル:15ml(+5ml)
  • トマトソース:70g(+20g)

原価の比較:

項目レシピ通り目分量差額
パスタ(80g → 100g)20円25円+5円
オリーブオイル(10ml → 15ml)10円15円+5円
トマトソース(50g → 70g)30円42円+12円
合計60円82円+22円

22円の差。

これが1日30食なら:

  • 22円 × 30食 = 660円/日
  • 660円 × 30日 = 19,800円/月
  • 年間:237,600円の差

計量しないだけで、年間23万円以上の損失。


計量を徹底する方法

1. デジタルスケールを用意

  • 厨房に必ず置く
  • スタッフ全員が使えるようにする

2. レシピを明確にする

  • 「適量」「少々」は禁止
  • 全て数字で書く(例:パスタ80g、塩2g)

3. 計量を習慣化する

  • 最初は面倒だけど、慣れれば早い
  • 新人にも徹底的に教える

方法2:ロスチェック表を活用する

粗利を上げるもう一つの方法は、ロスチェック表を活用すること。

ロスチェック表とは:

  • 廃棄した食材を記録する表
  • 「何を、いつ、どれくらい捨てたか」を記録

ロスチェック表の例

日付食材名数量原価理由
3/10ケーキ2個600円賞味期限切れ
3/11レタス1/2玉100円傷んでた
3/12パスタ100g25円作りすぎ
合計725円

月間ロス:725円 × 30日 = 21,750円

年間ロス:261,000円

これを半分に減らせば、年間13万円の粗利アップ。


ロスチェック表の活用方法

1. 毎日記録する

  • 廃棄する前に、必ず記録
  • スタッフ全員が記録する

2. 週1回、振り返る

  • 「どの食材が多く廃棄されてるか」を確認
  • 原因を分析(賞味期限切れ?作りすぎ?)

3. 改善策を考える

  • 賞味期限切れが多い → 仕入れ量を減らす
  • 作りすぎが多い → 仕込み量を調整

スタッフに粗利を理解してもらう方法

粗利をチーム戦にするには、スタッフに粗利を理解してもらうことが重要。

方法1:粗利の計算式を教える

最初に、粗利の計算式を教える。

粗利 = 売上 − 原価

例: 「今日のランチ、売上1,000円、原価300円だから、粗利は700円だよ。」

これを伝えるだけで、スタッフの意識が変わる。


方法2:月の粗利目標を共有する

月の粗利目標をスタッフと共有する。

例: 「今月の粗利目標は65万円。今の粗利率は35%だから、これを32%に下げれば達成できる。」

スタッフが「自分の仕事が目標に直結してる」と分かる。


方法3:成果を共有する

粗利が上がったら、スタッフに報告する。

例: 「先月、みんなが計量を徹底してくれたおかげで、粗利率が35%から33%に下がった。ありがとう!」

スタッフのモチベーションが上がる。


粗利を上げた結果(私の実例)

私のカフェで、計量とロスチェックを徹底した結果、粗利率が改善しました。

改善前

粗利率:38%

  • 月の売上:100万円
  • 月の原価:38万円
  • 月の粗利:62万円

改善後

粗利率:35%

  • 月の売上:100万円
  • 月の原価:35万円
  • 月の粗利:65万円

差額:月3万円、年間36万円の粗利アップ。

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粗利を上げる他の方法

計量とロスチェック以外にも、粗利を上げる方法があります。

方法3:メニューの原価を見直す

原価率の高いメニューを削除、または値上げする。

例:

  • パスタランチ:原価300円、販売価格800円(原価率37.5%)
  • これを値上げ:原価300円、販売価格900円(原価率33.3%)

たった100円の値上げで、原価率が4%下がる。


方法4:仕入先を見直す

同じ食材でも、仕入先によって価格が違う。

例:

  • A社:小麦粉1kg 200円
  • B社:小麦粉1kg 160円

B社に変えれば、原価が下がる。

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方法5:接客レベルを上げる(リピーター率アップ)

リピーター率が上がれば、売上が増える。

粗利の計算式:

粗利 = 売上 − 原価

売上が増えれば、粗利も増える。

接客レベルを上げる方法:

  • 名前を覚える
  • 笑顔で対応
  • 話を聞く
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まとめ:粗利はチーム戦

粗利を上げるのは、店長だけの仕事じゃない。

スタッフ全員で取り組むべき。

実践方法:

  1. 調理時の計量を徹底
    • デジタルスケールを用意
    • レシピを明確にする
    • 計量を習慣化
  2. ロスチェック表を活用
    • 毎日記録する
    • 週1回、振り返る
    • 改善策を考える
  3. スタッフに粗利を理解してもらう
    • 粗利の計算式を教える
    • 月の粗利目標を共有
    • 成果を共有

私の実例:

  • 粗利率:38% → 35%
  • 月3万円、年間36万円の粗利アップ

粗利はチーム戦。スタッフ全員で取り組めば、必ず成果が出ます。


よくある質問(FAQ)

Q1. 粗利とは何ですか?

A. 粗利 = 売上 − 原価です。例えば、売上1,000円のランチで原価が300円なら、粗利は700円です。

Q2. 粗利率は何%が適正ですか?

A. カフェの場合、65〜75%が適正です。原価率25〜35%に抑えることが目標です。

Q3. 計量しないと、どれくらい損しますか?

A. 例えば、レシピより20円多く食材を使うと、1日30食で660円、年間23万円以上の損失になります。

Q4. ロスチェック表は必要ですか?

A. はい、必要です。廃棄した食材を記録することで、改善点が見えてきます。年間10万円以上の粗利アップも可能です。

Q5. スタッフに粗利を理解してもらう方法は?

A. 粗利の計算式を教え、月の粗利目標を共有し、成果を報告することです。スタッフが「自分の仕事が利益に直結してる」と分かれば、モチベーションが上がります。

Q6. 粗利を上げるには、原価を下げるしかないですか?

A. いいえ、売上を増やす方法もあります。接客レベルを上げてリピーター率を上げれば、売上が増えて粗利も増えます。

Q7. 粗利を上げると、営業利益も上がりますか?

A. はい、粗利が上がれば、営業利益も上がります。粗利 − 経費(人件費、家賃など)= 営業利益です。