「うちは小さいカフェだし、現金のみで十分だよね」

私も開業当初はそう思っていました。まあ正直言うと「同じ売上なのになんで手数料払わなきゃいけないんだよ。丸々損するだけ」という感じ。

でも、実際にキャッシュレス決済を導入してみて、考えが変わりました。

この記事では、現金のみ営業とキャッシュレス決済導入、それぞれのメリット・デメリットを実体験をもとに正直にお伝えします。


Contents
  1. 私のカフェも最初は現金のみだった
  2. 現金のみ営業のメリット
    1. メリット1:手数料がかからない
    2. メリット2:キャッシュフローが見える化される
    3. メリット3:売上管理がしやすい
    4. メリット4:システムトラブルの心配がない
  3. 現金のみ営業のデメリット
    1. デメリット1:盗難リスク
    2. デメリット2:釣銭ミス
    3. デメリット3:ATM入金の手間
    4. デメリット4:機会損失が大きい
  4. キャッシュレス決済を導入して変わったこと(実体験)
    1. 変化1:客単価が上がった
    2. 変化2:「支払い方法が多い」→「来店動機」に繋がる
    3. 変化3:会計がスムーズになった
    4. 変化4:スタッフの負担が減った
  5. キャッシュレス決済のデメリット(正直に言います)
    1. デメリット1:手数料がかかる
    2. デメリット2:入金までタイムラグがある
    3. デメリット3:決済端末の導入コスト
  6. 結論:キャッシュレス導入は「やった方がいい」
    1. 1. 客単価がアップする
    2. 2. 来店動機に繋がる
  7. まとめ:手数料を払っても導入するメリットは大きい
  8. じゃあ、どのキャッシュレス決済を導入すればいいの?
  9. よくある質問(FAQ)
    1. Q1. 手数料が高くて利益が減りませんか?
    2. Q2. 小さいカフェでもキャッシュレスは必要ですか?
    3. Q3. 現金のみのお客様もいるので、現金も残した方がいいですか?
    4. Q4. 導入コストが心配です。
    5. Q5. 導入後、すぐに効果が出ますか?

私のカフェも最初は現金のみだった

開業当初、私のカフェは現金のみの営業でした。そもそも当時は今みたいにキャッシュレス全盛期というわけでなく、クレジットカードなかった記憶。

なので「手数料がかからない」「管理が楽」「現金が手元にあると安心」というのが主な理由で現金のみでした。

でも、営業を続けていくうちに、こんな声を聞くようになりました。

  • 「クレジットカード使えないんですか?」
  • 「PayPay使えたら便利なのに」
  • 「現金持ってないから、また今度来ます」

飲食店で入店してから帰るってあまりないですよね?けど、キャッシュレスを利用できないという理由の「また今度来ます」が、実は機会損失だったんです。


現金のみ営業のメリット

まずは、現金のみ営業のメリットを見ていきましょう。

メリット1:手数料がかからない

キャッシュレス決済を導入すると、決済手数料が発生します。

主な決済手数料:

  • クレジットカード:約3〜3.5%
  • QRコード決済(PayPay、楽天ペイなど):約2〜3%
  • 電子マネー(Suica、iDなど):約3%

例えば、1日の売上が5万円でキャッシュレス比率が50%だとすると、1日あたり約750円〜875円の手数料がかかります。

月間で2万2,500円〜2万6,250円。年間で27万円〜31万5,000円。

この金額を見ると結構大きいですよね・・・。「やっぱり現金のみがいいな」と思う気持ちはわかります。

メリット2:キャッシュフローが見える化される

現金のみの営業だと、売上がそのまま手元に残ります。

現金のみのキャッシュフロー:

  • 今日の売上:5万円
  • 今日の経費:1万円(仕入れ)
  • 手元に残る現金:4万円

この「目に見える安心感」は、現金のみ営業の大きなメリットです。

キャッシュレス決済だと決済業者によっては入金まで数日〜数週間かかるので、キャッシュフローが見えにくくなります。

メリット3:売上管理がしやすい

現金のみなら、レジの現金を数えるだけで売上が確認できます。

複雑な決済システムや会計ソフトを使わなくても、ノートに記録するだけで管理できます。

メリット4:システムトラブルの心配がない

キャッシュレス決済は、システムトラブルや通信障害のリスクがあります。

現金のみなら、そんな心配は不要です。


現金のみ営業のデメリット

次に、現金のみ営業のデメリットを見ていきましょう。

デメリット1:盗難リスク

現金を手元に置いておくことは、盗難リスクを伴います。

実際、私の知り合いのカフェで、閉店後にレジの現金が盗まれた事件がありました。

キャッシュレス決済なら売上はすべてデータで管理されるので、例えば売上比率が半々だとすると単純に盗難リスクは半分になります。

デメリット2:釣銭ミス

現金のやり取りでは、釣銭ミスが発生しやすいです。

特に忙しい時間帯は、釣銭を間違えてしまうことがあります。アルバイトスタッフがいる場合、ミスの可能性はさらに高まります。

キャッシュレス決済なら、釣銭ミスは起きません。

デメリット3:ATM入金の手間

売上の現金を銀行に入金するために、定期的にATMに行く必要があります。

これが意外と時間と手間がかかるんです。私も、最初は翌朝に行ってましたがだんだん面倒になってしまい、そのうち週1回月1回とどんどん間隔が広くなり、結果手元に置いておく現金が増えますので盗難リスクも大きくなります。

デメリット4:機会損失が大きい

これが、現金のみ営業の最大のデメリットです。

消費者の意識調査によると・・・

  • 59.1%の人が「現金払いしかできずに困った店舗がある」と回答(経済産業省調査)
  • 個人経営の飲食店は「キャッシュレス決済が使えない」と認知されがち

つまり、「現金のみ」というだけで、6割近くのお客様を取りこぼしている可能性があるということです。


キャッシュレス決済を導入して変わったこと(実体験)

私がキャッシュレス決済を導入してから、売上が約1.2倍になりました。

具体的に何が変わったのか、データと実体験をお伝えします。

変化1:客単価が上がった

これが最大の変化です。

キャッシュレス決済を導入してから、客単価が明らかに上がりました。

データで見るキャッシュレスの効果:

家計簿アプリ利用者のデータ(2017年調査)によると、クレジットカード決済の利用者は、現金決済の1.7倍利用することがわかっています。

業種別の比較:

  • 飲食店:1.11〜1.39倍
  • 衣料品店:2.3倍
  • 雑貨・文具店:2.54倍

浅草・仲見世商店街の調査(2016年)でも、クレジットカード決済の場合、平均して現金決済の1.6倍の購入金額だったという結果が出ています。

なぜ客単価が上がるのか?

人間には「将来得られる利益や損失(支出)を低く見積もる」という心理があります。

現金払いだと、「手持ちの現金で買える範囲」を意識します。でも、キャッシュレスだと、その場で現金を支払わないので、財布の紐が緩みやすくなります。

私のカフェの実例:

キャッシュレス導入前の平均客単価:約800円
キャッシュレス導入後の平均客単価:約950円

約1.2倍になりました。

具体的には:

  • コーヒー1杯だけの注文が、コーヒー+ケーキになった
  • ランチだけの注文が、ランチ+ドリンクになった

手数料を払っても、客単価アップの効果の方が大きかったです。

変化2:「支払い方法が多い」→「来店動機」に繋がる

これも大きな気づきでした。

お客様の中には、「支払い方法」が来店動機の1番目にくる人がいます。

例えば:

  • 普段クレジットカードでしか支払いをしないお客様
  • PayPayポイントを貯めたいお客様
  • 現金を持ち歩かない主義のお客様

こういうお客様は、「現金のみ」のカフェには行かないけど、キャッシュレスが使えるカフェには行くんです。

つまり、キャッシュレス決済を導入することで、新しい顧客層を取り込めるということです。

変化3:会計がスムーズになった

キャッシュレス決済を導入してから、会計時間が短縮されました。

現金のやり取りがないので、釣銭を数える時間がゼロです。

ピークタイムの行列が減り、回転率が上がりました。

変化4:スタッフの負担が減った

釣銭ミスの心配がなくなり、スタッフのストレスが減りました。

また、レジ締めの時間も短縮されました。現金のみの頃は、レジ締めに15分くらいかかっていましたが、今は5分で終わります。


キャッシュレス決済のデメリット(正直に言います)

良いことばかり書いても信用されないので、デメリットも正直に書きます。

デメリット1:手数料がかかる

これは避けられません。

ただ、手数料を払っても、客単価アップで十分にペイできるというのが私の結論です。

計算例:

  • キャッシュレス導入前の1日の売上:5万円
  • キャッシュレス導入後の1日の売上:6万円(客単価1.2倍)
  • キャッシュレス比率:50%
  • 決済手数料(3%):900円

結果:

  • 売上増:1万円
  • 手数料:900円
  • 純粋な利益増:9,100円

手数料を払っても、売上が増える方がメリットが大きいです。

デメリット2:入金までタイムラグがある

キャッシュレス決済の売上は、すぐには手元に入りません。

入金サイクル:

  • クレジットカード:月1〜2回
  • PayPay:基本月1回
  • 楽天ペイ:最短翌日

開業直後でキャッシュフローが厳しい時期は、このタイムラグがきついかもしれません。

デメリット3:決済端末の導入コスト

キャッシュレス決済を導入するには、決済端末が必要です。

初期費用:

  • カードリーダー:0円〜数千円(キャンペーンで無料の場合もあり)
  • iPad/タブレット:約3〜5万円(既に持っていればゼロ)

ただし、これも回収できます。

客単価が1.2倍になれば、数ヶ月で初期費用を回収できます。


結論:キャッシュレス導入は「やった方がいい」

現金のみでもカフェ経営はできますが、キャッシュレス決済を導入した方が、売上も伸びるしお客様の満足度も上がります。

私が考えるキャッシュレス導入の2大メリット:

1. 客単価がアップする

データでも実体験でも、キャッシュレス決済は客単価を押し上げます。

飲食店では1.11〜1.39倍の客単価アップが期待できます。

2. 来店動機に繋がる

「支払い方法が多い」→「客側の選択肢が増える」→「来店動機に繋がる」

クレジットカードやQRコード決済しか使わないお客様は、現金のみのカフェには行きません。

キャッシュレス決済を導入することで、そういうお客様を取り込めるのが最大のメリットです。


まとめ:手数料を払っても導入するメリットは大きい

現金のみ営業のメリット:

  • 手数料がかからない
  • キャッシュフローが見える
  • 売上管理がしやすい

現金のみ営業のデメリット:

  • 盗難リスク
  • 釣銭ミス
  • ATM入金の手間
  • 機会損失が大きい

キャッシュレス導入のメリット:

  • 客単価アップ(1.2〜1.4倍)
  • 新しい顧客層を取り込める
  • 会計がスムーズ
  • スタッフの負担が減る

キャッシュレス導入のデメリット:

  • 手数料がかかる
  • 入金までタイムラグがある
  • 初期費用がかかる

私の結論は、「手数料を払っても、キャッシュレス決済を導入するメリットの方が大きい」です。

特に、客単価アップと新規顧客の獲得は、長期的に見ると圧倒的にプラスになります。


じゃあ、どのキャッシュレス決済を導入すればいいの?

「キャッシュレス決済を導入したい」と思った方へ。

じゃあ、具体的にどのキャッシュレス決済を選べばいいのか?

クレジットカード、PayPay、楽天ペイ、Square…いろいろあって迷いますよね。

私が実際に使ってみた比較レビューを、こちらの記事で詳しく解説しています。

カフェオーナーが実際に導入して比較!キャッシュレス決済おすすめ4選【現場の本音】 現金の方が管理しやすいし・・・ という方もまだまだいらっしゃるのも事実ですが、一方でキャッシュレス決済を一度やると支払いがラクで...

手数料、入金サイクル、使いやすさ、実際の導入コストまで、全部まとめてます。

あなたのカフェにぴったりのキャッシュレス決済が見つかるはずです。


よくある質問(FAQ)

Q1. 手数料が高くて利益が減りませんか?

A. 手数料を払っても、客単価アップで十分にペイできます。飲食店では客単価が1.2〜1.4倍になるので、手数料を払っても純粋な利益は増えます。

Q2. 小さいカフェでもキャッシュレスは必要ですか?

A. はい。小さいカフェだからこそ、機会損失を防ぐことが大事です。「クレジットカードが使えない」という理由でお客様を逃すのは、もったいないです。

Q3. 現金のみのお客様もいるので、現金も残した方がいいですか?

A. はい。キャッシュレスと現金、両方に対応するのがベストです。現金派のお客様もいるので、現金も受け付けましょう。

Q4. 導入コストが心配です。

A. 最近は、初期費用0円のキャッシュレス決済も増えています。カードリーダーが無料でもらえるキャンペーンもあるので、導入コストはほぼゼロにできます。

Q5. 導入後、すぐに効果が出ますか?

A. 私の場合、導入後1ヶ月で客単価の変化を実感しました。ただ、お客様にキャッシュレスが使えることを認知してもらう必要があるので、店頭POPやSNSでアピールすることが大事です。