「カフェって、本当に儲からないんでしょ?」

私も開業前、そう言われました。

正直に言います。カフェは儲かりません。

開業当初の私のカフェは、月の売上70万円で営業利益はたった3万円。利益率4%です。

コロナの時期は赤字でした。補助金と融資がなければ、潰れていたと思います。

でも、11年経った今、月の売上は100万円、営業利益は7万円になりました。

この記事では、なぜカフェは儲からないのか、そしてどうすれば利益を出せるのかを、実体験とリアルな数字をもとに解説します。


Contents
  1. カフェは本当に儲からないのか?【実データ公開】
    1. 私のカフェの売上と利益(11年間の推移)
  2. カフェが儲からない5つの理由
    1. 理由1:利益率が低い(5〜10%)
    2. 理由2:固定費が重すぎる
    3. 理由3:客単価が低い(1,000円前後)
    4. 理由4:回転率が低い
    5. 理由5:物価高の影響を受けやすい
  3. 私が儲からなかった時期(コロナ中)
  4. どうやって利益を出せるようになったか
    1. 売上が一番の源泉
  5. 利益を出すために効果があった施策TOP3
    1. 施策1:市内全域へのチラシ配り(地味だけど効く)
    2. 施策2:接客レベルの向上(リピーター率アップ)
    3. 施策3:原価管理(1円でも安く仕入れる)
  6. 原価率を下げた方法(38% → 32%)
    1. 方法1:仕入れ先を徹底的に比較
    2. 方法2:ロス率を減らす
    3. 方法3:メニューの原価を見直す
  7. 客単価を上げた方法(1,100円 → 1,350円)
    1. 値上げで客が減らなかった理由
  8. 固定費を削減する方法
    1. 削減できる固定費
    2. 削減できない(しづらい)固定費
  9. カフェで利益率10%を目指す方法
    1. 計算例
  10. カフェ経営で重要な3つの数字
    1. 1. 原価率(25〜35%が目標)
    2. 2. FLコスト(55〜60%が目標)
    3. 3. 営業利益率(10%が理想)
  11. 経営を助けるツール
    1. POSレジアプリ
    2. 会計ソフト
    3. 原価管理ツール
  12. まとめ:カフェは儲からないは半分本当、半分嘘
  13. よくある質問(FAQ)
    1. Q1. カフェは本当に儲かりますか?
    2. Q2. カフェで年収いくらになりますか?
    3. Q3. カフェで利益を出すコツは?
    4. Q4. カフェの原価率は何%が理想ですか?
    5. Q5. カフェで成功する人の特徴は?
    6. Q6. カフェ開業に必要な資金は?
    7. Q7. カフェが潰れる原因は?

カフェは本当に儲からないのか?【実データ公開】

結論から言うと、やり方次第で儲かります。でも、簡単ではありません。

私のカフェの売上と利益(11年間の推移)

開業当初(2014年):

  • 月の売上:70万円
  • 営業利益:3万円
  • 利益率:4%

コロナ中(2020〜2021年):

  • 月の売上:35万円(半分に減少)
  • 営業利益:赤字
  • 補助金と融資で何とか凌いだ

現在(2026年):

  • 月の売上:100万円
  • 営業利益:7万円
  • 利益率:7%

正直な感想: 月100万円売り上げても、手元に残るのは7万円。これが現実です。


カフェが儲からない5つの理由

11年経営してきて、カフェが儲からない理由が見えてきました。

理由1:利益率が低い(5〜10%)

飲食業界の利益率:

  • ファストフード:10〜15%
  • 居酒屋:8〜12%
  • カフェ:5〜10%

カフェは、飲食業の中でも利益率が低い業種です。

なぜ低いのか?

  • 原価率が高い(25〜35%)
  • 人件費が高い(25〜35%)
  • 家賃が高い(10〜15%)
  • 回転率が低い(1日10〜30組)

理由2:固定費が重すぎる

これが一番きつい。

私のカフェの月の固定費(約93万円):

  • 家賃:15万円
  • 人件費:40万円
  • 仕入れ:25万円
  • 光熱費:8万円
  • その他:5万円

売上が100万円でも、固定費93万円を引いたら、残りは7万円。

客数や客単価は外的要因もあって変動しますが、家賃や光熱費は変わりません。人件費も、アルバイトに「辞めて」なんて言いづらいので、固定費と考えた方がいい。

これが、カフェが儲からない最大の理由です。

理由3:客単価が低い(1,000円前後)

カフェの平均客単価:

  • コーヒーのみ:500〜700円
  • コーヒー+スイーツ:1,000〜1,500円
  • ランチ:1,000〜1,500円

居酒屋(客単価3,000〜4,000円)と比べると、圧倒的に低いです。

理由4:回転率が低い

カフェの平均滞在時間:1〜2時間

居酒屋なら2時間で2回転することもありますが、カフェは1日1回転がやっと。

営業時間10時間で、1日10〜30組しか来ない。

理由5:物価高の影響を受けやすい

2022年以降、物価が高騰しました。

  • コーヒー豆:1kg 2,000円 → 2,500円(25%アップ)
  • 小麦粉:1kg 200円 → 250円(25%アップ)
  • 電気代:月5万円 → 8万円(60%アップ)

値上げしないと、利益が吹き飛びます。


私が儲からなかった時期(コロナ中)

コロナの影響で、売上が半分になりました。

2020年4月(緊急事態宣言):

  • 月の売上:35万円(通常の半分)
  • 固定費:約90万円(ほぼ変わらず)
  • 営業利益:-55万円(赤字)

このままでは潰れる。

そう思って、補助金と融資を申請しました。

受けた補助金・融資:

  • 持続化給付金:100万円
  • 家賃支援給付金:200万円
  • コロナ融資:300万円

これで何とか凌ぎました。

もし補助金がなければ、確実に潰れていたと思います。


どうやって利益を出せるようになったか

儲からない状態から、どうやって利益を出せるようになったのか。

結論:売上を増やす。これが一番。

売上が一番の源泉

売上さえ確保できれば、何とかなる場面が多い。

例:

  • 売上70万円、固定費90万円 → 赤字20万円
  • 売上100万円、固定費93万円 → 黒字7万円

売上が30万円増えるだけで、赤字→黒字に転換します。

だから、私は常に「売上アップ」を考えてきました。


利益を出すために効果があった施策TOP3

11年間で、効果があった施策を紹介します。

施策1:市内全域へのチラシ配り(地味だけど効く)

開業3年目、売上が伸び悩んでいた時、チラシを配りました。

配った枚数:5,000枚 効果:新規客が月10組 → 30組に増加

地味ですが、確実に効果があります。

ポイント:

  • 自分の足で配る(ポスティング業者より効果的)
  • 1km圏内を中心に配る
  • クーポン付きにする(初回10%オフなど)

施策2:接客レベルの向上(リピーター率アップ)

せっかく来てくれたお客様が、次も来てくれるかどうか。

これが、カフェ経営の最重要ポイントです。

私が徹底したこと:

  • 名前を覚える(常連さんの名前は必ず覚える)
  • 話を聞く(お客様の話を丁寧に聞く)
  • 笑顔で対応(疲れてても笑顔)

効果: リピーター率が30% → 50%に増加しました。

施策3:原価管理(1円でも安く仕入れる)

原価は、見直しが効く部分です。

コロナで売上が激減した時、原価を徹底的に見直しました。

やったこと:

  • 食材の仕入れ先を1つずつ全部調べた
  • 1円でも安い業者を探した
  • まとめ買いで単価を下げた

例:コーヒー豆

  • A社:1kg 2,500円
  • B社:1kg 2,300円
  • C社:1kg 2,000円

C社に変更 → 1kgあたり500円の削減

月に10kg使うなら、月5,000円、年間6万円の削減になります。

地味ですが、これを全ての食材でやりました。

効果: 原価率が38% → 32%まで下がりました(一番低い時)。


原価率を下げた方法(38% → 32%)

原価率の推移:

  • 開業当初:38%
  • 見直し後:32%(一番低い時)
  • 現在:35%(物価高で少し上がった)

どうやって下げたか:

方法1:仕入れ先を徹底的に比較

同じ食材でも、業者によって価格が違います。

  • 業務用スーパー
  • 業者A
  • 業者B
  • Amazon

これら全部を比較して、一番安いところから仕入れる。

方法2:ロス率を減らす

食材ロス(廃棄)を減らせば、原価率が下がります。

やったこと:

  • 賞味期限を毎日チェック
  • 売れ筋メニューを分析(週1回)
  • 仕込み量を調整

効果: ロス率が10% → 3%に減少しました。

方法3:メニューの原価を見直す

原価率の高いメニューを削除、または値上げしました。

例:パスタランチ

  • 原価:300円
  • 販売価格:800円
  • 原価率:37.5%

これを値上げ:

  • 原価:300円
  • 販売価格:900円
  • 原価率:33.3%

たった100円の値上げで、原価率が4%下がります。


客単価を上げた方法(1,100円 → 1,350円)

物価高に合わせて、何度も値上げしました。

値上げの推移:

  • 2019年:1,100円
  • 2022年:1,200円(100円アップ)
  • 2023年:1,250円(50円アップ)
  • 2024年:1,350円(100円アップ)

合計:250円アップ(23%値上げ)

値上げで客が減らなかった理由

正直、不安でした。

「値上げしたら、お客さんが来なくなるんじゃないか?」

でも、結果は逆でした。

値上げしても、客数はほとんど減らなかった。

理由:

  1. 周りのカフェも値上げしてる(相対的に高くない)
  2. 接客レベルを上げた(値段以上の価値を提供)
  3. 少しずつ値上げした(一気に上げなかった)

固定費を削減する方法

固定費を削減すれば、利益が増えます。

でも、削減できる部分は限られています。

削減できる固定費

1. 光熱費(節電)

  • LED電球に変更:月2,000円削減
  • エアコンの設定温度を変更:月3,000円削減

2. 通信費

  • スマホプランの見直し:月2,000円削減

3. 消耗品費

  • まとめ買いで単価を下げる:月5,000円削減

合計:月1万2,000円、年間14万4,000円の削減

削減できない(しづらい)固定費

1. 家賃

  • これは基本的に変えられない

2. 人件費

  • アルバイトに「辞めて」とは言いづらい
  • 人を減らすと、サービスの質が下がる

3. 仕入れ

  • ある程度は削減できるが、限界がある

カフェで利益率10%を目指す方法

現在の私の利益率は7%。

これを10%にするには、あと3%の改善が必要です。

計算例

現在:

  • 売上:100万円
  • 原価:35万円(35%)
  • 人件費:40万円(40%)
  • その他経費:18万円(18%)
  • 営業利益:7万円(7%)

目標(利益率10%):

  • 売上:100万円
  • 原価:32万円(32%)← 3%削減
  • 人件費:38万円(38%)← 2%削減
  • その他経費:20万円(20%)
  • 営業利益:10万円(10%)

やるべきこと:

  1. 原価率を3%削減(35% → 32%)
  2. 人件費を2%削減(40% → 38%)
  3. 売上を増やす(100万円 → 110万円)

カフェ経営で重要な3つの数字

カフェ経営では、3つの数字を毎日チェックすべきです。

1. 原価率(25〜35%が目標)

原価率 = 原価 ÷ 売上 × 100

目標:30%以下

2. FLコスト(55〜60%が目標)

FLコスト = 原価(F) + 人件費(L)

目標:60%以下

私のFLコスト:

  • 原価:35%
  • 人件費:40%
  • 合計:75% ← やばい

これが改善ポイントです。

3. 営業利益率(10%が理想)

営業利益率 = 営業利益 ÷ 売上 × 100

現実:5〜10% 理想:10〜15%


経営を助けるツール

カフェ経営を効率化するには、ツールが必須です。

POSレジアプリ

売上データを自動で集計できます。

カフェにエアレジをおすすめする5つの理由

エアレジなら:

  • 商品別売上が自動集計
  • 時間帯別売上が分かる
  • 原価率が一目で分かる

会計ソフト

経理を自分でやれば、税理士費用(年間30〜60万円)を節約できます。

カフェ開業オーナーが実際に使って比較!freee・弥生・マネーフォワードどれがいい?

原価管理ツール

原価率を管理するには、原価計算が必須です。

カフェの原価率は何%が適正?利益を残す原価管理術


まとめ:カフェは儲からないは半分本当、半分嘘

カフェは儲かりません。でも、やり方次第で利益は出せます。

私の実績:

  • 開業当初:月70万円、利益3万円(利益率4%)
  • 現在:月100万円、利益7万円(利益率7%)

利益を出すためにやったこと:

  1. チラシ配りで新規客を獲得
  2. 接客レベルを上げてリピーター率50%
  3. 原価管理を徹底(38% → 32%)
  4. 値上げで客単価アップ(1,100円 → 1,350円)

カフェ経営の真実:

  • 月100万円売り上げても、利益は7万円
  • 固定費が重すぎる
  • コロナで赤字、補助金で凌いだ
  • でも、11年続けられた

儲からないけど、やりがいはあります。


よくある質問(FAQ)

Q1. カフェは本当に儲かりますか?

A. 儲かりません。利益率は5〜10%です。月100万円売り上げても、手元に残るのは5〜10万円です。

Q2. カフェで年収いくらになりますか?

A. 私の場合、営業利益が月7万円なので、年間84万円です。これが自分の給料になります。会社員の方が稼げます。

Q3. カフェで利益を出すコツは?

A. 売上を増やす、原価率を下げる、固定費を削減する、の3つです。特に、売上を増やすのが一番効果的です。

Q4. カフェの原価率は何%が理想ですか?

A. 25〜30%が理想です。私のカフェは35%なので、まだ改善の余地があります。

Q5. カフェで成功する人の特徴は?

A. 数字を見る、改善を続ける、絶対続けるという覚悟がある人です。憧れだけでは続きません。

Q6. カフェ開業に必要な資金は?

A. 最低500万円、理想は1,000万円です。運転資金6ヶ月分を確保しておくことが重要です。

Q7. カフェが潰れる原因は?

A. 固定費が高すぎる、売上が少ない、資金が尽きる、の3つです。特に、運転資金が尽きると一瞬で潰れます。